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RACOStARスタッフの牟田です。
前回に引き続き、今季お勧めのパンツにスポットをあててみました。
今回は、言わずと知れたRACOStARの核となるブランド、
COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MANのオリジナルデニム。
「自分が着たいかどうか、カッコいいかどうか。」
以前とある雑誌で、
服づくりで大切なもの、服をつくる上で拘っている点を問われた際に、
どちらの問いに対してもシンプルかつ明快に答えていたデザイナーの渡辺淳弥氏。
そしてその渡辺氏がカッコいいと思った既存のベーシックを
新しい解釈でつくり直し、進化させ続ける、というブランドの概念が
充分に感じ取れる3本をご紹介します。
COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN
スキニーフィットなサイジングのストレッチデニムパンツ。
一見、どこにでもありそうなベーシックデニムかと思われますが、
一癖も二癖も味があるのがこのブランド。
バックのディテールを見ると、
ステッチ使いが他のブランドには無いデザインに。
このステッチ使いの正体は、「解体」。
既存のアイテムを「解体」し、自らの解釈で「再構築」する、
同ブランドの十八番とも言える名人芸です。
ヒップは折り重ねたような造りにすることで、着用の際に立体感のある表情に。
太もも辺りから裾にかけてサイドシームにはステッチを施さず、
斜めにゆがんだ状態で縫製してあるため、
スキニーフィットの脚線に動きがつき、
ロールアップをするとデニムのミミがフロントに現れるのもポイント。
男性が結構弱かったりする
よく見るとこんな仕掛けが、ありそうでなかった、
というサプライズが着ていく内に発見できます。
COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN
こちらは高級綿と言われるスーピマコットンを使用したデニムパンツ。
艶のある光沢感がデニムながら品のある表情に。
最初にご紹介した一本と同じく、バックのディテールが魅力的。
一本目は、生地と生地が重なるように縫製されていたのに対し、
こちらは生地と生地を離して、共生地で繋ぎ合わせた様な造り。
フロントにバックポケットの端が少し乗っかるようなデザインになっています。
ゆとりのあるストレートシルエットで、ヒップに付属されているアジャスターで
シルエットに若干の変化を持たせることも可能に。
品がありながらも、ヒップ周りにゆとりを持たせたことで可動域が広がり、
ストレス無く履いて頂ける魅力の一本です。
COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN
最後はこちら。
フロントはベースのデニム地をそのままに、
バックはヒッコリー生地で繋ぎ合わせているのですが、
先の二本との違いは、大きく分けて二つ。
まずは、デニム×ヒッコリー×ウールチェックという
ブランドが得意とする多素材MIX。
そしてもう一つ大きな違いが、縫製。
「再構築」された後のヒッコリー生地の股部分につなぎ目がありません。
あえて1枚にすることにより股上に深さを持たせ、
サルエルパンツの様なシルエットに。
ボリュームをつけた腰回りに対して9分丈で仕上げるところも絶妙なバランス。
ヒップや太もも周りにゆとりを持たせ、
肌に触れる部分にはヒッコリー生地を1枚使いしているため
ノンストレスな履き心地に。
歩く度に覗く異素材が見た目にもアクセントを与えてくれます。
確かな技術や、素材やシルエットのバランス感は勿論のこと、
全てのギミックにモノとしての機能性を見出している点も
個人的に履いていて感じる魅力の1つです。
是非、店頭にてご覧になられてみて下さい。
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